鬼畜御曹司の甘く淫らな執愛

 脳裏には、ネットで見た卑猥な姿形には似つかわしくない、鮮やかなピンク色のバイブレーターの画像が浮かび上がってきた。

 ただでさえ隼の愛撫とローターで散々攻め立てられたお陰で敏感になっているっていうのに、バイブなんかで攻められたらすぐに達してしまうだろう。

 速く満たしてほしいとは言ったものの、それは”隼自身で”、という意味であって、そんなモノで満たしてほしい訳じゃない。

 ーー嫌だ。そんなモノじゃなくて隼がほしい。

 いくらそう言ったところで、これは"お仕置き"なのだ。聞き入れてもらえるはずがない。

 隼の気がおさまるまで耐えるしかないのだ。

 おそらくローター以上の威力があるのだろうバイブで、さっきまでのように容赦なく攻め立てられるのかと思ったら、私はゴクリと喉を鳴らしてしまっていた。

 そんな私の緊張感と心拍数はピークに達してしまいそうだ。

 ドクドクと高鳴りを増す鼓動の音が鼓膜を打ち振るわせている。あたかも心臓が耳に移動でもしてしまったかのように。

 私の緊張感をなおも煽るようにして、バイブレーターの機械音に加えて、私の足元に居る隼が動くような気配がしたと同時、ベッドがギシギシと軋む音がやけに大きく響き渡った。

 その直後、耳元で隼に「覚悟はいいですか?」そう問われても、コクコク頷くことしかできない。

 いよいよなんだ、と怯みそうになるのをなんとか耐えようと身構えた刹那、蜜で溢れかえった泥濘に冷たい異物が穿たれたのだった。

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