鬼畜御曹司の甘く淫らな執愛
真っ赤になって押し黙ったままで居る私の反応に、やっぱりできないのだろうと悟ったのだろう。
「ちょっと意地悪が過ぎたようですね? でも、大丈夫ですよ? 最初から侑李さんにはできないだろうと思ってましたし、そんなことを侑李さんにはさせるつもりもありませんでしたから。ただ言ってみただけです。お仕置きにここまで付き合ってもらえただけで充分です」
隼からは、ついさっきまであんなに意地悪な言葉を放っていた人と同一人物とは思えないような優しい声音が放たれた。
けれどもその裏には……
やっぱりそれくらいの気持ちだったんだ。という気持ちが隠されているような気がしてならない。
アイマスクされている所為で五感が研ぎ澄まされているのだろうか。優しい声音には、微かに切なげな響きが混じっていたように感じられたのだ。
隼のことだから、私のことをこれ以上イジメたら、私に引かれるとでも思っているのかもしれない。実際に、そう言ってもいたし。
これ以上自分の性癖には付き合わせられないっていう風に。
せっかくここまで見せてくれたのに、また、見せてくれなくなってしまう。
……なんだか、また、拒絶されたような気分だ。
もうここまできたら、引き返せないし。なにより隼にイジメられることに対して、多少の不安感や緊張感はあれど、恐怖感はなかった。
そんなものよりも、期待感の方が遙かに大きかったのだ。
それと同じように、隼の全てを受け入れたいっていう気持ちも。