鬼畜御曹司の甘く淫らな執愛
ようやく自分の気持ちが固まって、改めて覚悟を決めた私は、隼に自分の隼に対するこの想いをなんとかして伝えたいーーその一心だった。
隼は自分の指示に応えることができなかった私のことを宥めようとするかのように、そうっと身体にのしかかってくると、こめかみや頬にチュッと優しいキスを降らせてから、私の髪を優しく撫でてくれている。
おそらくその後で、いつものように逞しい腕に包み込んでくれようとしているのだろう。
「手錠、痛かったでしょう? 今外してあげますね」
そうして、手錠をしている私の手首にそうっと手を差し伸べてきた隼。
私は隼の声のする方に向き合い、
「隼、それ外したらちゃんと見ててね? バイブ使って、隼がやってくれたように自分でするから」
そう言って隼に宣言するのだった。
そうしたら驚いてしまっているのだろう隼の身体が硬直したその様子からも、躊躇い気味に発せられた言葉からも、困惑の色が色濃く感じられる。
「……え、いや、お仕置きはもういいんですよ? そんなに無理しなくても、僕は侑李さんの気持ち分かってますから」
「無理なんかしてないし、隼は私の気持ち全然分かってない。隼に命令されたことは全部やりたいの。どんなに恥ずかしいって思っても、身体が期待しちゃってんの。拘束された上にアイマスクされて見えなくて、どんなに不安に思っても、期待感の方が勝ってんの。私のことをこんなふうに期待させてる責任とってくれなきゃ困る。責任とって、ちゃんと最後は隼自身で満たしてよね?」
「……わ、分かりました。侑李さんがそこまでいうなら、ちゃんと責任はとらせてもらいます」
こうして私は、躊躇しつつも最後には私の言葉に折れてくれた隼の見ている目の前で、自らバイブを使って自慰をする運びとなったのだった。
まさかその裏で、隼が葛藤を繰り広げていたなんて、私は気づきもしなかったのだ。