鬼畜御曹司の甘く淫らな執愛

 泣きつくようにして懇願した私に、

「分かりました。じゃぁ、寝室から避妊具持ってくるんで少しだけ待っててくださいね?」

いつもの優しい声音で答えてくれた隼。

 そこに、ギシッとベッドが微かに軋む音がして。

 気づいたときには、隼が私のことを宥めるようにそうっと優しく身体を抱き寄せ、おでこにチュッと甘やかなキスを降らせてくれていた。

 けれども一刻の猶予もないくらい気持ちにも身体的にも余裕のなかった私は、私の身体のことを気遣ってくれようとしている隼の心遣いにも聞く耳を持たないのだった。

「今すぐ隼がほしいの。避妊なんてしなくていいから、お願い、速くちょうだい?」

 まさか私がそんなことを言うなんて夢に思わなかったのだろう。

 驚いているらしい隼は一瞬硬直したようで、けれどもすぐに、抱き寄せていた私の身体をやんわりと自分から引き剥がして、私のアイマスクをずらすと。

 困惑した表情で私の瞳の奥を覗き込んできて、真意を探るようにして真っ直ぐに見つめながら、聞き返してくる。

「……侑李さんは、まだ僕と結婚したいなんて思っていないでしょう?」

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