鬼畜御曹司の甘く淫らな執愛

 彼女の名前は、円城寺《えんじょうじ》さやかさん。隼や蔵本とは同じ年で、大学の同窓生らしい。

 やけに綺麗な女性だと思ったら……。

 彼女は大学に在学中、ミスユニバースの日本代表に選ばれ、それ以来ファッションモデルとして活動するようになり。

 五年ほど前からは、パリの有名ブランドの専属モデルとして海外を拠点にパリコレなどで活動しているというのだから、そりゃ綺麗なはずだ。

 ファッションモデルをしているだけあって、スタイルもスラリとしていて手足も長く、華のある綺麗な顔立ちをしていて、驚くほど小顔だし。

 胸元が大胆に開いたワンショルダーのワンピース姿ということもあって、女性らしい豊かな胸元が一層強調されていて、女の私から見ても目のやり場に困ってしまうほどの抜群のプロポーションをしている。

 そして驚くことに、彼女は、日本で最古の老舗デパートとして有名な、あの鳳凰堂《ほうおうどう》デパートのご令嬢なのだという。

 隼といい彼女といい、見た目も家柄にも恵まれて、神様から二物も三物与えられている人というのは、案外どこにでもゴロゴロと存在しているらしい。

 ……よく類は友を呼ぶとはいうけど、まさにそれなんだろう。

 先月帰国したばかりで、今日は、来月開催される鳳凰堂デパートの創立記念パーティーで着る着物の受け取りに訪れていたのだという。
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