鬼畜御曹司の甘く淫らな執愛

「ウソ。本当は、不安なんじゃないの? 自分のせいで私が嫌な目に遭って、それが原因で隼の傍から居なくなるんじゃないかって」

「……はい」

 そんな私の想いが伝わったのか、隼からはようやく素直な言葉が返ってきて。

 益々隼への愛おしさが際限なく溢れてくる。

 私は、自分の胸の内を隼に包み隠さず晒すのだった。

「そんなの心配しなくてもいいのに。私、隼が思ってる何十倍も何百倍も。ううん、何千倍も。隼のことが好きだよ? だからそんな心配しなくていい」
「……でも、よく言うじゃないですか? 初恋は実らないものだって」

 けれども、予想を遙かに超越した可愛らしいモノが隼の口から飛び出してきたもんだから堪らない。

 隼と関わるようになってからというもの、こうやって、一体何度胸をキュンとときめかせられただろうか。

 そしてそのたびに、身も心もぐいぐい惹きつけられてしまっている。

 それなのに、当の本人である隼にはその自覚が全くないんだから、困ったもんだ。

 でもそいうところもひっくるめて全部全部好きなんだからどうしようもない。

 これから一生かけて私が教えてあげる。なんてことを想ってしまっている。

 きっと、隼と再会したあの時から、私の全ては隼に囚われてしまっているのだろう。

 そのことも、ゆっくり時間をかけて全部全部教えてあげたい。

 誰かを心の底から愛するっていうこの感情を教えてくれた隼のためにーー。
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