鬼畜御曹司の甘く淫らな執愛
……なものだから、言った傍から、自分の気の短さを嘆き、猛烈に後悔していたのだった。
いつもいつも私ってばどうして可愛くできないんだろう。途中までは良かったと思うのに……。
ーーあー、もう、どうしてこうなっちゃうかなぁ。とまぁ、脳内反省会を繰り広げていたのだけれど。
そこへ、そんな私のことなど知るよしもない隼の声が割り込んでくるのだった。
「……怒らせてしまってすみません」
吃驚して意識を向けると、そこにはなにやらやけにバツの悪そうな複雑な表情をした隼の姿があって。
心なしか、顔が微かに紅く色づいているーーように見える。
ーー何? 急に、どうしたっていうの?
けれど隼には恥じらうような要因などなかったはずなので、きっと気のせいに違いない。そう思い直している間にも。
おそらく隼は、何でも伝え合おうと言った私の想いに応えようとしてくれているんだろう。
やっぱりバツ悪そうに、言いにくそうにしながらも、言葉を絞り出してくれた。のだけど。
「侑李さんが、あんまり可愛らしいことばかり言うので、自分を律したかったというか、煩悩を断ちきりたかったというか……なんというか……その」
隼の言ってきた歯切れの悪い言葉の意味が掴めなくて益々謎が深まっていくばかりだ。