鬼畜御曹司の甘く淫らな執愛

 ようやくその気になってくれた隼との優しくも甘やかな官能的なキスに酔いしれているうち。

 いつしか私は長い足を投げ出して座っている隼の膝の上で跨がっているという、なんともはしたない格好となっていた。

 そのせいで、隼との密着度は増していて、さっきから自然な流れで、隼の威圧感満載な熱い昂ぶりに自ら幾度となく腰を擦り付けてしまっている。

 勿論、頭の片隅には、恥ずかしいという気持ちだってある。

 けれども、つい先ほどバラしてしまった、隼の敬語口調へのときめき発言のお陰で、一向に敬語を崩そうとしないスッカリいつもの余裕を取り戻した隼に、どうしても意識してしまう私が羞恥に堪えかね、照明を消してもらっているので、案外どうってことない。

 ……はずだったのだけれど、私が平気でいられたのもここまでだった。

 隼の首に両腕を絡めた私が優しく甘やかな官能的なキスに酔いしれていると、不意にキスが途切れてしまい。

 もっともっとキスに酔いしれていたかった私が、自分よりやや下に位置する隼のことを見やると。

 照明を消してるせいで、窓から射し込む蒼白い月明かりに照らされた、なんとも妖艶な圧倒的イロカを纏う隼と視線が交わり。

 その刹那、ただ視線が交わっただけだというのに、途端に身体がゾクゾクと泡立ってしまうのだった。

 同時に、隼の熱い昂ぶりに擦りつけている秘所までがじわりと湿り気を帯びてゆく。

 それをすべてお見通しなのだろう隼が私のことを欲情の色を宿した熱い眼差しで見つめつつ、なんとも絶妙なタイミングで。

「月明かりに照らされて、神秘的で淫らで、とっても綺麗ですよ。侑李さん」

 甘やかな声音で羞恥を煽るようなことを囁いてくるという言葉攻めを繰り出してきた。

 そんな甘いセリフをお見舞いされてしまった私は、案の定羞恥に襲われ、身体が一気に熱くなってゆく。

 頭から湯気でも出てるんじゃないかと思うほど、熱くて熱くて、頭までクラクラしてくる。

 隼はその隙を突くようにして、そうっと私の左手を手に取り、大事そうに持ち上げると、手の甲に恭しく口づけを落としてきて。

 今度は、胸と下腹部の奥とが、きゅんとなんとも甘やかで切ない音色を奏でた。

 優しく甘やかなキスで充分に解れてしまってた身も心も、とろっとろに蕩けてしまいそうだ。

 それを皮切りに、なんとも甘やかな声音での言葉攻めと優しく甘やかなキス攻撃とが炸裂するのだった。

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