【紙コミックス①②巻発売中】鬼畜御曹司の甘く淫らな執愛
なにやら人の気配を感じて、目を覚ました……までは良かった。
けれど、見慣れない内装に、広すぎるベッド。
寝室らしい部屋の中を見渡そうとした刹那、煌々と灯りを放つ照明を直視してしまい、目が眩んでしまった私は思わずギュッと瞼を閉ざした。
あれ? 地震? やだ、気持ち悪い。
なんか、コインランドリーの全自動洗濯機に入れられて回させれているみたいに、グラングランするんですけど……。
それから、まだ眩しい気もする。
慌てて掌で翳すようにして目元を覆い隠し。
そしてグラングランしながらも、なんとか思案する。
ここ、私の部屋じゃないよね?
でも、服はちゃんと着てるし。ベッドにも私以外には誰も居ない。うん、大丈夫。
小説やドラマみたいな、朝チュンのような状況じゃないみたいだ。
じゃぁ、これは一体どういう状況?
少しずつ室内の明かりに慣れてきた眼で辺りを逡巡するも、やっぱり自分の部屋ではないみたいだ。
「……ここ……どこ!?」
「おっ、やっと目ぇ覚ましたみたいだなぁ」
思わず漏らした私の声に、すぐに誰かが答えてきて。
たちまち、胸の鼓動がドクドクと嫌な音を打ち鳴らし、心拍数も一気に跳ね上がった。
その、聞き慣れない男の、寝起きなのか、間延びしたちょっと掠れたようなやけに艶っぽい声にギョッとした。
意識を手放す間際、あのチャラい先輩の姿を見たのを思い出してしまったからだ。