【紙コミックス①②巻発売中】鬼畜御曹司の甘く淫らな執愛
涙で滲んだ視界いっぱいに映し出された胸の谷間の向こうの、鬼畜に押し開かれた足の間に、躊躇なく口づけた鬼畜の厭らしく紅い舌が、怪しく艶めいている唇を舐める様までが、しっかりと見て取れる。
その、非現実的で、なんとも恥ずかしすぎる光景をまざまざと見せつけられている所為で、恥ずかしいなんてもんじゃない。
ただでさえ熱く火照った身体がありえないほどの羞恥でカァッと滾るように熱せられてしまったものだから。
もう、溶け出してしまいそうなくらい熱くて熱くて、どうにかなってしまいそうだ。
それなのに……。
ただただ涙で滲んだビックリ眼全開で、なんとも妖艶な鬼畜の姿を凝視することしかできないでいる私に向けて、なにやら含み笑いのような表情を浮かべて意味深に、視線を流してきた鬼畜に、
「実にいい眺めです。もうグチョグチョどころか、大洪水です。ほら、こんなに」
更に羞恥を煽るようなことを言われた挙句に、濡れそぼった自分の摘まんだ指を翳してきたかと思えば、わざとその指をまざまざと見せつけてきた。
私の羞恥をことごとく煽ってくる容赦の欠片もない鬼畜の思惑通り、ただでさえ滾るように熱せられた身体が、またもやカァッと溶岩並みに熱せられてしまった所為で、今にも大噴火の如く口から火でも噴いてしまいそうだ。