【完】スキャンダル・ヒロイン

「さっそく明日から来てくれる?!」

「あー…はい…分かりました」

「そう!これからよろしくね!ご飯以外もその他諸々仕事を頼んじゃうかもしんないけど、時給は弾むわ!
部屋は好きな所を使って!なんてたってここの寮はがっらがらだから。
…5階は真央だけが住んでるから…あれだけど。静綺ちゃんが5階がいいのならば私は全然いいのよ」

私は全然良くない。
ぜってー5階には近づくな、と言われたばかり。
近づいたらぶっ殺すとも。

近づきたくもないのにわざわざ近づいて行って、ぶっ殺されたんじゃあたまったもんじゃない。

私は誰も住んでいないという4階の一室を借りる事になった。 明日から住む事になると言うので部屋まで1人偵察に行ったらそこは普通の1Rのお家みたいだった。

ベッドやテレビといった家具は備え付けられていて、そのまま使って良いとの事だった。鍵までついているから、プライバシーも勿論守られる。

しかしトイレは部屋にあるが…お風呂や洗濯機は兼用らしい。寮らしい造りではあるが…。

「しっかし埃くせぇ!つーかこの寮全体埃臭いのよね。
明日から全部掃除しようっと…」

窓を開けると、夏の爽やかな風が吹いてきたが…。
木々に囲まれた寮だ。太陽の光さんが入って来てくれない。薄暗くて陰鬱な気持ちになる。

「はぁー…結局断れなかったぁ…」

ベッドに寝転び、今日1日あった事を思い返す。

美しすぎる超超超人気俳優姫岡真央とチーフマネージャだという年齢不詳の山之内さん。
後はまだ会ってない人間が諸々。上手くやっていけるのだろうか…。
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