愛というものより~由実ちゃんと昌くん~
こんなドキドキしながらビールを一気に飲み干すものではない。
いつもなら1本では酔わないのにふわふわしてきた。

「ねぇ、腹筋って何かしてるの?」

「まぁ、なにもせずにこれはちょっと怖いだろ。大吾もすごいぞ。あいつは筋肉バカだからな。」

「フフッ、ねぇ、もう一回触らせて。」

ちょっと楽しくなってきた。あわよくば写真でも撮りたいくらいだ。
こんな腹筋を間近で見ることはそうそうないもの。

「お前、酔ったんじゃねぇの?変態。」

そう言いながらもまた服を上げて見せてくれる。
私は昌くんの真横に座って人差し指で段々を楽しみながら上からなぞる。

「くすぐってぇよ。」

そう言われて腹筋から顔を上げると意外と目の前に昌くんの顔があった。
酔ってたし、昌くんかっこいいし、好きだし…

「ねぇ、誰でもいいなら私でもいいの?」

そう聞くと、昌くんの口角が上がりニィって笑うと「いいよ。」って言って顔が近づいてきた。
はむっと私の下唇を食まれる。
その瞬間、背筋がゾクゾクとした。
腰に手を回されると、ぐいっと引き寄せられ昌くんのアグラの上に跨がるように向かいあった。
そのまま後頭部を掴まれ、ぐいっと引き寄せられキスをされる。
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