かりそめお見合い事情~身代わりのはずが、艶夜に心も体も奪われました~
「ほんっとお父さんってば、信じらんない!」
私の自室の座椅子にもたれてクッションを抱き込んだくれはが、不満を爆発させる。
頬が上気しているのは、単純に湯上がりだからか興奮のためか。コットンローンの洒落たシャツパジャマを身にまとい憤懣やるかたない様子の彼女を眺め、素っ気ない無地のルームワンピース姿の私は腰かけたベッドの上で苦笑をこぼす。
「んー、私たちのことを想ってくれてるからこそ、って思えば」
「相変わらずことはは甘すぎ……むしろ超ポジティブなの? 私はそんなふうに考えられない! 単に厄介払いしたいのかなって思っちゃう」
むうっと唇を尖らせ、くれはは小さな丸テーブルからアイスティーのグラスを手に取る。私の部屋を訪れる際に、自分で持ってきたものだ。
まあ……たしかに、いい歳の娘ふたりともが実家にいるっていうのは、心配になるものなのかな。
私も右手にグラスを持ちつつ、ぼんやりそんなことを考える。
「はあ……私たぶん、根本的にお父さんの性格と合わないんだよね。ことはもお母さんも、ほんとすごい」
ごくごくとアイスティーを飲み込んで喉を潤したくれはが、ため息混じりにつぶやいた。
それから彼女は、自分が抱えているクッションへと視線を落とす。
私の自室の座椅子にもたれてクッションを抱き込んだくれはが、不満を爆発させる。
頬が上気しているのは、単純に湯上がりだからか興奮のためか。コットンローンの洒落たシャツパジャマを身にまとい憤懣やるかたない様子の彼女を眺め、素っ気ない無地のルームワンピース姿の私は腰かけたベッドの上で苦笑をこぼす。
「んー、私たちのことを想ってくれてるからこそ、って思えば」
「相変わらずことはは甘すぎ……むしろ超ポジティブなの? 私はそんなふうに考えられない! 単に厄介払いしたいのかなって思っちゃう」
むうっと唇を尖らせ、くれはは小さな丸テーブルからアイスティーのグラスを手に取る。私の部屋を訪れる際に、自分で持ってきたものだ。
まあ……たしかに、いい歳の娘ふたりともが実家にいるっていうのは、心配になるものなのかな。
私も右手にグラスを持ちつつ、ぼんやりそんなことを考える。
「はあ……私たぶん、根本的にお父さんの性格と合わないんだよね。ことはもお母さんも、ほんとすごい」
ごくごくとアイスティーを飲み込んで喉を潤したくれはが、ため息混じりにつぶやいた。
それから彼女は、自分が抱えているクッションへと視線を落とす。