かりそめお見合い事情~身代わりのはずが、艶夜に心も体も奪われました~
「少し遠出になるんだけど、大丈夫そう? 目的の場所までは、だいたい1時間くらいで着くんだけど」
トラットリアを出て再び車に乗り込むと、奥宮さんに訊ねられる。
私がうなずけば、彼はホッとした表情でエンジンをかけた。途中高速道路も利用しながら、車はどんどん郊外へと向かっていく。
今日がゴールデンウィーク直前の週末だからか、思っていたより道は空いていた。当初奥宮さんが言っていた時間より少し早く、私たちは目的地へと到着する。
「わあ……!」
目の前に広がる光景を眺め、思わず感嘆の声が漏れた。
感動で足を止めた私の隣に、奥宮さんも同じく立ち並ぶ。
「ここ、今までに来たことあった?」
「いえ、初めてです! すごい、ほんとに綺麗……!」
弾んだ声で返しながら、視線は見ているものから外さない。
奥宮さんが到着まで秘密にしていた目的地とは、隣県のとある公園だった。
しかも、ただの公園じゃない。名前にも『つつじヶ丘』とあるように敷地内には色とりどりのツツジがたくさん植えられていて、まさに今が見頃まっさかりの美しい場所だった。
「こないだ立花さんからツツジが好きだと聞いて、少し調べてみたんだ。そうしたら、ちょうどこの公園も見頃だって知って……よろこんでもらえるかなって」
横からひょいと私の顔を覗き込むように若干首を傾けながら、奥宮さんが笑う。
トラットリアを出て再び車に乗り込むと、奥宮さんに訊ねられる。
私がうなずけば、彼はホッとした表情でエンジンをかけた。途中高速道路も利用しながら、車はどんどん郊外へと向かっていく。
今日がゴールデンウィーク直前の週末だからか、思っていたより道は空いていた。当初奥宮さんが言っていた時間より少し早く、私たちは目的地へと到着する。
「わあ……!」
目の前に広がる光景を眺め、思わず感嘆の声が漏れた。
感動で足を止めた私の隣に、奥宮さんも同じく立ち並ぶ。
「ここ、今までに来たことあった?」
「いえ、初めてです! すごい、ほんとに綺麗……!」
弾んだ声で返しながら、視線は見ているものから外さない。
奥宮さんが到着まで秘密にしていた目的地とは、隣県のとある公園だった。
しかも、ただの公園じゃない。名前にも『つつじヶ丘』とあるように敷地内には色とりどりのツツジがたくさん植えられていて、まさに今が見頃まっさかりの美しい場所だった。
「こないだ立花さんからツツジが好きだと聞いて、少し調べてみたんだ。そうしたら、ちょうどこの公園も見頃だって知って……よろこんでもらえるかなって」
横からひょいと私の顔を覗き込むように若干首を傾けながら、奥宮さんが笑う。