かりそめお見合い事情~身代わりのはずが、艶夜に心も体も奪われました~
途中、人気のない小さな公園があって、私たちはそこへ立ち寄ることにした。
徒歩15分の距離なんて、わざわざ休憩を挟むこともない。それでも、少しでも長く奥宮さんと一緒にいたい私は、彼から寄り道を提案されて迷わず首を縦に振った。
「うわ、懐かしい……気になるけど、さすがに今乗るのは躊躇するな」
公園の真ん中あたりでブランコを見つけた奥宮さんの瞳は、わくわくと輝いていた。
これまで目にしてきた彼とは違う、どこか少年ぽさを感じる様子に、くすりと笑みをこぼす。
「んー、でも私、スカートじゃなかったら乗ってたかもです。立ち漕ぎ得意だったんですよ~」
「ほんとに? 残念だな、立花さんの本気の立ち漕ぎぜひ見たかった」
アルコールに浸ったぽやぽやの思考回路でこちらも子どもっぽいことを言っても、やっぱり奥宮さんは可笑しそうにするばかりだ。
残念ですねぇ、と緩みっぱなしの顔のまま私が空いている片手でスカートをパタパタ叩くと、彼もそこに視線を落とす。
「そのスカート、似合っててかわいいけどね。ふわふわひらひらしてて、回転してもらいたくなる」
今夜の私の服装は、お店でくれはに見立ててもらったシフォン素材の黒い花柄ブラウスと、光沢のある鮮やかなピンク色のロングプリーツスカートだ。
そこへこれまたくれはに伝授してもらったメイクとヘアアレンジを今日は初めて自分で施して、彼女になりすましている。
徒歩15分の距離なんて、わざわざ休憩を挟むこともない。それでも、少しでも長く奥宮さんと一緒にいたい私は、彼から寄り道を提案されて迷わず首を縦に振った。
「うわ、懐かしい……気になるけど、さすがに今乗るのは躊躇するな」
公園の真ん中あたりでブランコを見つけた奥宮さんの瞳は、わくわくと輝いていた。
これまで目にしてきた彼とは違う、どこか少年ぽさを感じる様子に、くすりと笑みをこぼす。
「んー、でも私、スカートじゃなかったら乗ってたかもです。立ち漕ぎ得意だったんですよ~」
「ほんとに? 残念だな、立花さんの本気の立ち漕ぎぜひ見たかった」
アルコールに浸ったぽやぽやの思考回路でこちらも子どもっぽいことを言っても、やっぱり奥宮さんは可笑しそうにするばかりだ。
残念ですねぇ、と緩みっぱなしの顔のまま私が空いている片手でスカートをパタパタ叩くと、彼もそこに視線を落とす。
「そのスカート、似合っててかわいいけどね。ふわふわひらひらしてて、回転してもらいたくなる」
今夜の私の服装は、お店でくれはに見立ててもらったシフォン素材の黒い花柄ブラウスと、光沢のある鮮やかなピンク色のロングプリーツスカートだ。
そこへこれまたくれはに伝授してもらったメイクとヘアアレンジを今日は初めて自分で施して、彼女になりすましている。