微温的ストレイシープ
「ねえ、これでどう?」
ふたたび肩を掴まれる。
さっきよりもすこしつよい力だった。
すっと3本の立てた指を見せられたけど、その意味がわからない。
「ごめんなさい」
男の人を刺激しないように手のひらを見せた。
すると押し黙った男の人は、わたしの上から下までなめ回すように見て「ふうん」と声を上げた。
「ちょっと高いような気もするけど……まあ、それでもいいよ。楽しませてくれるならね」
「え、それってどういう……きゃっ」
「ホテルに行ってもいいけど、ここでもいい?ああ、どうせ誰もいないし僕の家でもいいけど」
自嘲気味にそう言ったあと、肩に回されていた腕がわたしの手首をにぎった。
路地裏に連れていかれて、どんっと壁に押しつけられる。
「というか君、まだ中学生だったりする?さすがに趣味じゃないなぁ」
首に顔を近づけられ、服の上から身体を触られた瞬間。
この男の人がしようとしていることにやっと気づいた。