東堂副社長の、厳しすぎる初恋 +7/18
心から面倒くさい、ああもう、とうっかり声と共に溜め息がでた。
「はぁ」
「なにか言いたそうじゃないですか? 西ノ宮さん」
チラリと見上げると副社長は薄っすらと片方の口角をあげて視線を送ってくる。
「いーえ別に」
「それは?」
彼の視線を捉えているのは、ついさっき野呂が頼んできた仕事。
恐ろしく中途半端な手書きの企画書が挟んであるクリアファイルだ。
ファイルを手に取った彼はジッと凝視するが、その眉間にはみるみる深い縦ジワができる。
それもそのはずウニャウニャとくねった癖のある野呂の字は、ひと月一緒に仕事をしている叶星にも全く読めない。
最初のうちこそ聞いていたが、どれもこれも参考にもならない文章だとわかったので、最近は無視して作りたいように作っている。
それでも出来上がりに文句を言われたことはないのも不思議だが、とにかくひと目で読み取れる文字ではないのだ。
「はぁ」
「なにか言いたそうじゃないですか? 西ノ宮さん」
チラリと見上げると副社長は薄っすらと片方の口角をあげて視線を送ってくる。
「いーえ別に」
「それは?」
彼の視線を捉えているのは、ついさっき野呂が頼んできた仕事。
恐ろしく中途半端な手書きの企画書が挟んであるクリアファイルだ。
ファイルを手に取った彼はジッと凝視するが、その眉間にはみるみる深い縦ジワができる。
それもそのはずウニャウニャとくねった癖のある野呂の字は、ひと月一緒に仕事をしている叶星にも全く読めない。
最初のうちこそ聞いていたが、どれもこれも参考にもならない文章だとわかったので、最近は無視して作りたいように作っている。
それでも出来上がりに文句を言われたことはないのも不思議だが、とにかくひと目で読み取れる文字ではないのだ。