東堂副社長の、厳しすぎる初恋 +7/18
通りすがりにその隙間を見ると、猫は決して手の届かないところから見ている。
そして抗議とも疑問ともとれる声でニャアとひと声鳴き、また奥へと行ってしまった。
チッと軽く舌を打った大毅は気を取り直して目的のビルへと向かった。
目指す店は後輩でも友人でもある氷室仁の店。
仁は、氷室家が創業したいくつかの会社の役員である他に、バーのオーナーでもある。
店の名前は『氷の月』。
カウンターの他はテーブル席が二つしかない小さな店だ。
儲けようという気持ちで作ったわけではなく、ただ何の気兼ねもなく気軽に行けて仲の良い友人たちと寛げればいい。そんな風に思って開いたというだけあって目立つ看板はない。扉に店名があるのみ。
雑誌にも一切公告を出さしていないために客は少なく、秘密の隠れ処のような小さい店だった。
それでも顔の広い仁の店だけあって、閑古鳥が鳴くということはない。
そして抗議とも疑問ともとれる声でニャアとひと声鳴き、また奥へと行ってしまった。
チッと軽く舌を打った大毅は気を取り直して目的のビルへと向かった。
目指す店は後輩でも友人でもある氷室仁の店。
仁は、氷室家が創業したいくつかの会社の役員である他に、バーのオーナーでもある。
店の名前は『氷の月』。
カウンターの他はテーブル席が二つしかない小さな店だ。
儲けようという気持ちで作ったわけではなく、ただ何の気兼ねもなく気軽に行けて仲の良い友人たちと寛げればいい。そんな風に思って開いたというだけあって目立つ看板はない。扉に店名があるのみ。
雑誌にも一切公告を出さしていないために客は少なく、秘密の隠れ処のような小さい店だった。
それでも顔の広い仁の店だけあって、閑古鳥が鳴くということはない。