東堂副社長の、厳しすぎる初恋 +7/18
まるで言われたのが自分であるかのように、叶星はショックに目を丸くして眉間にシワを寄せた。

「そんなこと言われたの? え? どういうこと? いきなり?」

頷いた桃花は、悔しそうに唇を噛む。
ショックだったのだろう。伏せた瞼の奥が微かに潤んでみえる。

「冗談じゃないの? 楽しくおしゃべりしたあとに言われたの?」

「本気で言ったのよ。じゃあって席を立った彼を追いかけて外で声をかけたら、別人のように冷たい目で睨まれた」

――ということは。
勘違いするなよ、ということか?

それにしても言い方がある。日本語の使い方を間違っているとしか思えない。

「酷い! それは酷い。最初から感じ悪いならともかく、楽しかったんでしょう?」

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