東堂副社長の、厳しすぎる初恋 +7/18

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「叶星ちゃん、金曜日の撮影だけど朝から同行よろしく」
「はい、了解です」

卓上カレンダーに予定を書き入れて、叶星はふと気づいた。

四月一日からここで働き始めて、今日でちょうど二週間が経ったことになる。
振り返ればあっという間だった。
途中ゴールデンウイークもあるし、この調子でいけば三ヶ月は瞬く間に過ぎるだろう。

そんなことを思いながらカレンダーをデスクの上に置き、顔を上げると廊下を歩いて来る背の高い男の二人連れが見えた。

大勢が行き交う廊下で、そこだけぽっかりと異空間のように見える。

ふたりのうち、ほんの少し後ろを歩いているのは秘書だろう。
秘書に話しかけられている彼は、前を向いたまま時折小さく頷き短く返事をしているようだ。

彼こそが、ここ『兎う堂』の若き副社長、東堂大毅。
桃花を無意味に傷つけた犯人だ。


叶星は、パソコンのモニターの端から彼らを覗き見ていた。

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