東堂副社長の、厳しすぎる初恋 +7/18
男のどこかに、どす黒い影でも見えやしないかと目を細めてジイッと凝視してみたが、どこにもそんなものはない。
むしろキラリと輝いたような気がした。
叶星は人知れずパチパチと目を瞬き、ムムムと眉をひそめる。
――騙されないぞ。
東堂家は老舗の化粧品ブランド『兎う堂』の創業者一族だ。
直系の御曹司である東堂大毅は、三十代で既に副社長という地位にいる。
ということは、よほどの失敗でもない限り将来は代表取締役社長になるのだろう。
すれ違う誰もが、彼に対して緊張を隠せない様子で軽く頭を下げていくのも、彼の立場を考えれば当然か。
東堂副社長のほうは、ツンと澄まして通り過ぎるわけでもなく、その都度視線で答えているようだ。ここからでも、なんとなくその様子がわかる。
それほど横柄な感じにも見えない。
――ふぅん。職場では表の顔ですか。
むしろキラリと輝いたような気がした。
叶星は人知れずパチパチと目を瞬き、ムムムと眉をひそめる。
――騙されないぞ。
東堂家は老舗の化粧品ブランド『兎う堂』の創業者一族だ。
直系の御曹司である東堂大毅は、三十代で既に副社長という地位にいる。
ということは、よほどの失敗でもない限り将来は代表取締役社長になるのだろう。
すれ違う誰もが、彼に対して緊張を隠せない様子で軽く頭を下げていくのも、彼の立場を考えれば当然か。
東堂副社長のほうは、ツンと澄まして通り過ぎるわけでもなく、その都度視線で答えているようだ。ここからでも、なんとなくその様子がわかる。
それほど横柄な感じにも見えない。
――ふぅん。職場では表の顔ですか。