東堂副社長の、厳しすぎる初恋 +7/18
封筒と折りたたんだチラシが顔を出していた。
彼が向かいの席に座った時にバッグにしまったそのチラシを、目に留めたのだろう。
「そのパーティ、俺も行くんだ」
「そうなんですか?」
とあるブランドの新店舗がオープンする。
叶星はそのパーティに招待されでいた。
つい先日のこと。仕事帰りにその店のショーウインドウの前で立ち止まった。
五月ともなると暑い日には三十度を超える日もある。夏物を少し買っておこう、ブラウスとワンピースもほしい。あのバッグも可愛いなぁ。そんなことを思った。
半年前なら、見ただけで通り過ぎるしかなかった高級店だ。
勤め先は一流企業だったので、どうしてもほしいと思えば買えないことはなかっただろう。でも、結局一度も足を踏み入れることはなかった。
分不相応とあきらめていたからだ。
それがいまではパーティに招待されるまでの上客になった。
彼が向かいの席に座った時にバッグにしまったそのチラシを、目に留めたのだろう。
「そのパーティ、俺も行くんだ」
「そうなんですか?」
とあるブランドの新店舗がオープンする。
叶星はそのパーティに招待されでいた。
つい先日のこと。仕事帰りにその店のショーウインドウの前で立ち止まった。
五月ともなると暑い日には三十度を超える日もある。夏物を少し買っておこう、ブラウスとワンピースもほしい。あのバッグも可愛いなぁ。そんなことを思った。
半年前なら、見ただけで通り過ぎるしかなかった高級店だ。
勤め先は一流企業だったので、どうしてもほしいと思えば買えないことはなかっただろう。でも、結局一度も足を踏み入れることはなかった。
分不相応とあきらめていたからだ。
それがいまではパーティに招待されるまでの上客になった。