東堂副社長の、厳しすぎる初恋 +7/18
でもそうなると高級ブランドのパーティにどうして招待されるのか、経緯を説明しなければならないだろう。あれこれ考えたところで、誘える友人はひとりも思い浮かばないのである。
かといってやはり、ひとりで行くのは不安だった。
「どうしようか迷っているんです。私、パーティなんて行ったことがないし」
ポツリとそう言った。
「よかったら一緒に行く?」
それはまるで叶星の気持ちを見透かしたような、思いもよらない誘いだった。
「え?」
「ついでだし、車、乗ってく?」
「いいんですか?」
「うん。いいよ、どうせ一人だから」
「本当ですか!? 行ってください一緒に。一度行ってみたかったんです」
ちょうどその頃。
叶星たちがいるカフェの前の道で、一台の黒塗りの車が通りかかった。
乗っているのは『兎う堂』の東堂副社長とその秘書、黒崎である。
かといってやはり、ひとりで行くのは不安だった。
「どうしようか迷っているんです。私、パーティなんて行ったことがないし」
ポツリとそう言った。
「よかったら一緒に行く?」
それはまるで叶星の気持ちを見透かしたような、思いもよらない誘いだった。
「え?」
「ついでだし、車、乗ってく?」
「いいんですか?」
「うん。いいよ、どうせ一人だから」
「本当ですか!? 行ってください一緒に。一度行ってみたかったんです」
ちょうどその頃。
叶星たちがいるカフェの前の道で、一台の黒塗りの車が通りかかった。
乗っているのは『兎う堂』の東堂副社長とその秘書、黒崎である。