東堂副社長の、厳しすぎる初恋 +7/18

「あれー? 叶星さん」

いきなり知った顔が現れた。
「ジュンくん?」

彼は大学の後輩で、叶星が通うスポーツクラブのインストラクター、ジュンくん。
思わず頬が緩ぶ。

ジュンくんは、いま現在ナンバーワンの叶星のお気に入りの男子。
スラリとしている割に細マッチョなところも、クルクルでフワフワの明るい髪が良く似合って笑顔がかわいいところもいい。

彼はツンと澄ましたサラブレットじゃない。
愛すべきポニーの代表である。


「今日はなに? どうしたの?」

彼の服装は、畏まった黒のパンツに白シャツネクタイ。そしてベスト。
インストラクターの時の服装や、学生らしくカジュアルな彼しか見たことがないが、ジュンがここの客とは思えなかった。

「バイトですよ。ウェイター」

「ああ、なるほど。それでその恰好なのね」

彼はインストラクターの仕事の合間に色々とアルバイトをしている。
夢があるのでお金を貯めていると聞いたことがあった。
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