183日のお見合い結婚~御曹司は新妻への溺甘な欲情を抑えない~
「半年間の契約なの、話したでしょ。好きになってどうするのよ」
和美への返事がまるで、自分への説得のように聞こえた。
(気をつけよう。柊哉と一緒にいる時の楽しさが、恋にならないように……)
作り笑顔で焦りをごまかしつつ、心の中で自分を戒める真衣であった。
時刻は二十一時をすぎたところ。
夕食とシャワーをすませた真衣が、自室のベッドに寝転がって新刊の漫画本を読み耽っていると、「ただいま」と玄関から声がした。
ちょうど山場に差し掛かったところであったが、すぐに漫画本を閉じて廊下に出る。
「お帰り。お疲れ様。今日はいつもより少し遅かったね」
三十分ほどであるが、「忙しかったの?」と問うと、真顔の柊哉がネクタイを緩めつつ歩み寄る。
真衣の正面に立った彼に、なぜか無言で見つめられた。
真衣が首を傾げたら、ため息をつかれる。
「忙しさはいつも通り。今日は急いで帰ろうという気にならなかっただけだ」
「なんで?」
「お前が、怒っていると思ったから……」
企画部の会議を否決で終わらせたことを、気にしていたらしい。
和美への返事がまるで、自分への説得のように聞こえた。
(気をつけよう。柊哉と一緒にいる時の楽しさが、恋にならないように……)
作り笑顔で焦りをごまかしつつ、心の中で自分を戒める真衣であった。
時刻は二十一時をすぎたところ。
夕食とシャワーをすませた真衣が、自室のベッドに寝転がって新刊の漫画本を読み耽っていると、「ただいま」と玄関から声がした。
ちょうど山場に差し掛かったところであったが、すぐに漫画本を閉じて廊下に出る。
「お帰り。お疲れ様。今日はいつもより少し遅かったね」
三十分ほどであるが、「忙しかったの?」と問うと、真顔の柊哉がネクタイを緩めつつ歩み寄る。
真衣の正面に立った彼に、なぜか無言で見つめられた。
真衣が首を傾げたら、ため息をつかれる。
「忙しさはいつも通り。今日は急いで帰ろうという気にならなかっただけだ」
「なんで?」
「お前が、怒っていると思ったから……」
企画部の会議を否決で終わらせたことを、気にしていたらしい。