183日のお見合い結婚~御曹司は新妻への溺甘な欲情を抑えない~
「お前、俺の顔が好きなんだな……」
ポツリとそう言った後に、急に瞳を艶めかせ、通勤鞄を廊下に落とした。
その手で真衣の腰を引き寄せ、両腕に閉じ込める。
「な、なに……?」
戸惑う真衣が両腕で彼の胸を押しても、ビクともしない。
顔の距離はわずか拳ふたつ分で、嬉しげに弧を描く瞳と視線が交わった。
思わず真衣の鼓動が跳ねる。
「遠慮はいらない。俺に惚れていいぞ。お前の全てを受け止めてやる」
「しゅ、柊哉……」
真衣の乙女心が刺激され、頬は勝手に熱くなる。
(本当に受け止めてくれるというのなら……)
一瞬そのような気持ちにさせられたが、やはりというべきか、それも真衣の漫画本の中にある台詞であった。
ひょっとして自分は柊哉に恋をしているのかもしれないと、昼間に考えてしまったことで、うっかり騙されるところであった。
(まったく、もう。私がその気になって離婚を渋ったら、困るのは柊哉でしょ。そういうの、ちゃんとわかっているのかな……)
ムッとするというより、呆れていた。
ポツリとそう言った後に、急に瞳を艶めかせ、通勤鞄を廊下に落とした。
その手で真衣の腰を引き寄せ、両腕に閉じ込める。
「な、なに……?」
戸惑う真衣が両腕で彼の胸を押しても、ビクともしない。
顔の距離はわずか拳ふたつ分で、嬉しげに弧を描く瞳と視線が交わった。
思わず真衣の鼓動が跳ねる。
「遠慮はいらない。俺に惚れていいぞ。お前の全てを受け止めてやる」
「しゅ、柊哉……」
真衣の乙女心が刺激され、頬は勝手に熱くなる。
(本当に受け止めてくれるというのなら……)
一瞬そのような気持ちにさせられたが、やはりというべきか、それも真衣の漫画本の中にある台詞であった。
ひょっとして自分は柊哉に恋をしているのかもしれないと、昼間に考えてしまったことで、うっかり騙されるところであった。
(まったく、もう。私がその気になって離婚を渋ったら、困るのは柊哉でしょ。そういうの、ちゃんとわかっているのかな……)
ムッとするというより、呆れていた。