183日のお見合い結婚~御曹司は新妻への溺甘な欲情を抑えない~
「奥ゆかしいお嬢さんね。真衣さん、初めまして芹沢絹代です。こっちが孫の柊哉よ。もっと気楽になさって。初対面の人とお話しになるのは苦手かしら?」
「い、いえ、そういうわけではないのですが……」
真衣が上目遣いに副社長の顔を窺うと、視線が合った。
彼は嘆息してから、気を取り直したように人当たりのよい笑みを浮かべて口を開く。
「初対面ではないんですよ。真衣さんは、我が社の社員。社内では何度か言葉を交わしています。反応を見る限り、相手が私とは思わず、動揺しているのでしょう。そういう私も、驚いているのですが」
同意を求めるような視線を送られ、真衣は頷いた。
「その通りです。おじいちゃん、この方は私の勤め先の副社長なの。だから今日は……」
帰っていいかと聞こうとしていた。
世間話をしながら食事をして終わりにするつもりでいたが、相手が副社長なら事情は変わる。
今すぐにでも逃げ出したい気持ちだ。
ところが、祖父が手を打って喜んだ。
「真衣の上司か。それも副社長とは、若いのに大したもんだ。これはもう運命としか言えんな。なあ、絹ちゃん?」
「い、いえ、そういうわけではないのですが……」
真衣が上目遣いに副社長の顔を窺うと、視線が合った。
彼は嘆息してから、気を取り直したように人当たりのよい笑みを浮かべて口を開く。
「初対面ではないんですよ。真衣さんは、我が社の社員。社内では何度か言葉を交わしています。反応を見る限り、相手が私とは思わず、動揺しているのでしょう。そういう私も、驚いているのですが」
同意を求めるような視線を送られ、真衣は頷いた。
「その通りです。おじいちゃん、この方は私の勤め先の副社長なの。だから今日は……」
帰っていいかと聞こうとしていた。
世間話をしながら食事をして終わりにするつもりでいたが、相手が副社長なら事情は変わる。
今すぐにでも逃げ出したい気持ちだ。
ところが、祖父が手を打って喜んだ。
「真衣の上司か。それも副社長とは、若いのに大したもんだ。これはもう運命としか言えんな。なあ、絹ちゃん?」