183日のお見合い結婚~御曹司は新妻への溺甘な欲情を抑えない~
腹違いの弟を引き取ると言われたのは響子が十二歳の時で、そんな子と一緒に暮らすのは不安だと、響子は母親に訴えた。
母も気持ちは同じはず。いや、むしろ母の方が拒絶感は強いはずだと思っていた。
愛人の子を育てろなどと、ひどいことを言う父に非難の思いを抱き、母に同情していたのだ。
けれども母にこう言われた。
『お父さんが決めたことに従えないなら、あなたがこの家を出ていきなさい』
それによって反対する言葉は封じられ、家族に迎えられた弟に、響子は親切にすることを強いられた。
父には跡取りを優先しろと命じられ、母には弟に優しくしなさいと注意される。
自分が東に行きたいと思っても、弟が西を選べば、響子も西へ行かねばならない理不尽さに耐えてきた。
ピアノにバレエ、華道に日舞、英会話などの習い事も、勉強も、血のにじむような努力で好成績を維持していたのに、弟の優秀さの方が際立って、褒められるのは弟ばかり。
本当の家族ではない愛人の子なのに、なぜ弟の方が大事にされるのか……その不満は誰にも打ち明けることができず、心を殺すような思いで生きてきたのだと、響子は悔しげにまくし立てる。
母も気持ちは同じはず。いや、むしろ母の方が拒絶感は強いはずだと思っていた。
愛人の子を育てろなどと、ひどいことを言う父に非難の思いを抱き、母に同情していたのだ。
けれども母にこう言われた。
『お父さんが決めたことに従えないなら、あなたがこの家を出ていきなさい』
それによって反対する言葉は封じられ、家族に迎えられた弟に、響子は親切にすることを強いられた。
父には跡取りを優先しろと命じられ、母には弟に優しくしなさいと注意される。
自分が東に行きたいと思っても、弟が西を選べば、響子も西へ行かねばならない理不尽さに耐えてきた。
ピアノにバレエ、華道に日舞、英会話などの習い事も、勉強も、血のにじむような努力で好成績を維持していたのに、弟の優秀さの方が際立って、褒められるのは弟ばかり。
本当の家族ではない愛人の子なのに、なぜ弟の方が大事にされるのか……その不満は誰にも打ち明けることができず、心を殺すような思いで生きてきたのだと、響子は悔しげにまくし立てる。