183日のお見合い結婚~御曹司は新妻への溺甘な欲情を抑えない~
(おじいちゃんのおごりで懐石料理を食べて、適当に世間話をすればいいと思ってたけど、そんな人と一緒にご飯を食べても美味しくない。来なければいいのに……)
祖父からは初恋女性がいかに美人であったかという話は聞かされたが、肝心の見合い相手の情報はなにひとつ持っていないと、今、気づいたところだ。
「おじいちゃん、お相手って何歳? 名前は? どういう人なのか教え――」
初めて相手に興味を示した真衣が、祖父に問いかけようとしたら、「失礼いたします」と遮られてしまった。
襖が半分ほど開けられ、料亭の女将が膝をついて顔を覗かせる。
「お待ち合わせのお客様がご到着なさいました」
女将の手により、大きく開けられた襖からは、上品さが板についているような和装の老婦人が現れる。
「勲(いさお)さん、遅くなりました。思ったより道が混んでいたのよ。随分お待たせしてしまったわ。ごめんなさいね」
祖父の名を親しげに呼ぶ芹沢絹代は、少しふっくらとした体形で、祖父と同じくらいの歳だと思われるのに瑞々しさを感じる。
若い頃は美人であったという話も本当なのだろう。
祖父からは初恋女性がいかに美人であったかという話は聞かされたが、肝心の見合い相手の情報はなにひとつ持っていないと、今、気づいたところだ。
「おじいちゃん、お相手って何歳? 名前は? どういう人なのか教え――」
初めて相手に興味を示した真衣が、祖父に問いかけようとしたら、「失礼いたします」と遮られてしまった。
襖が半分ほど開けられ、料亭の女将が膝をついて顔を覗かせる。
「お待ち合わせのお客様がご到着なさいました」
女将の手により、大きく開けられた襖からは、上品さが板についているような和装の老婦人が現れる。
「勲(いさお)さん、遅くなりました。思ったより道が混んでいたのよ。随分お待たせしてしまったわ。ごめんなさいね」
祖父の名を親しげに呼ぶ芹沢絹代は、少しふっくらとした体形で、祖父と同じくらいの歳だと思われるのに瑞々しさを感じる。
若い頃は美人であったという話も本当なのだろう。