183日のお見合い結婚~御曹司は新妻への溺甘な欲情を抑えない~
(結婚を公にしないという約束だから、それは困る……)
手頃な価格で美味しい和定食が食べられる小戸屋は、社屋から歩いて五分ほどの場所にある。
外に出た真衣たちが、強いビル風に背中を押されるようにして小戸屋に着くと、満席だと言われてしまった。
けれども、ほんの一、二分の待ち時間で席が空き、ふたり掛けのテーブルに向かい合って座る。
和美はトンカツ定食を注文し、真衣は迷うことなく焼きサンマ定食を選んだ。
注文を取り終えた店員が離れていくと、「今日は渋い選択だね」と和美に指摘された。
この店に来ると、トンカツや鶏肉の香味焼きなど、肉料理を選ぶことの多い真衣なのに、今日は焼き魚の気分である。
その理由も、柊哉と暮らし始めたことにあるだろう。
柊哉の帰宅は二十一時前後のことが多く、夕食は別々でと言われている。
取引先や他の重役との会食であったり、秘書が用意した弁当で済ませたりと、もとから自宅で夕食を取ることが少ないそうだ。
手頃な価格で美味しい和定食が食べられる小戸屋は、社屋から歩いて五分ほどの場所にある。
外に出た真衣たちが、強いビル風に背中を押されるようにして小戸屋に着くと、満席だと言われてしまった。
けれども、ほんの一、二分の待ち時間で席が空き、ふたり掛けのテーブルに向かい合って座る。
和美はトンカツ定食を注文し、真衣は迷うことなく焼きサンマ定食を選んだ。
注文を取り終えた店員が離れていくと、「今日は渋い選択だね」と和美に指摘された。
この店に来ると、トンカツや鶏肉の香味焼きなど、肉料理を選ぶことの多い真衣なのに、今日は焼き魚の気分である。
その理由も、柊哉と暮らし始めたことにあるだろう。
柊哉の帰宅は二十一時前後のことが多く、夕食は別々でと言われている。
取引先や他の重役との会食であったり、秘書が用意した弁当で済ませたりと、もとから自宅で夕食を取ることが少ないそうだ。