183日のお見合い結婚~御曹司は新妻への溺甘な欲情を抑えない~
(上司に嫌なことでも言われたのかな……)
そう推測し、真衣はワカメの味噌汁を啜る。
和美はトンカツを千切りキャベツと一緒に咀嚼しながら、皿に向けてボソボソとなにかを呟いている。
「はっきり言わない亮も亮だけど、鈍すぎる真衣も問題だよね……まったく」
(ん……?)
名前を呼ばれて非難されたような気がしたが、もぐもぐしている和美の言葉は聞き取れず、取りあえず「ごめん」と謝っておいた。
午後の業務も学資保険の開発で頭を悩ませ、あっという間に終業時間を迎えた。
問題はなにも解決していないが、全てを明日に持ち越すことにして、真衣は十八時の定時で退社した。
柊哉の高級マンションまでは、電車で二駅。
駅を出てからは食料品店に寄ってジャガイモやブロコッリーなどを買い、日の沈んだばかりの紫色の空の下を数分歩いて帰宅した。
それから、さらに二時間が経ち、夕食を終えた真衣は食器を洗っている。
柊哉の帰宅はまだ一時間ほど先だと思われ、広々としたリビングダイニングに響くのは食器洗いの音のみで、安アパートの狭い部屋より静かに感じた。
そう推測し、真衣はワカメの味噌汁を啜る。
和美はトンカツを千切りキャベツと一緒に咀嚼しながら、皿に向けてボソボソとなにかを呟いている。
「はっきり言わない亮も亮だけど、鈍すぎる真衣も問題だよね……まったく」
(ん……?)
名前を呼ばれて非難されたような気がしたが、もぐもぐしている和美の言葉は聞き取れず、取りあえず「ごめん」と謝っておいた。
午後の業務も学資保険の開発で頭を悩ませ、あっという間に終業時間を迎えた。
問題はなにも解決していないが、全てを明日に持ち越すことにして、真衣は十八時の定時で退社した。
柊哉の高級マンションまでは、電車で二駅。
駅を出てからは食料品店に寄ってジャガイモやブロコッリーなどを買い、日の沈んだばかりの紫色の空の下を数分歩いて帰宅した。
それから、さらに二時間が経ち、夕食を終えた真衣は食器を洗っている。
柊哉の帰宅はまだ一時間ほど先だと思われ、広々としたリビングダイニングに響くのは食器洗いの音のみで、安アパートの狭い部屋より静かに感じた。