183日のお見合い結婚~御曹司は新妻への溺甘な欲情を抑えない~
「友達だから大丈夫だと? 薄い理由だな。信用できるかよ」

「柊哉って、自分のこと棚に上げた発言多いよね。幼馴染だから須藤さんには教えても大丈夫だと、私に言ってなかった? 同じことでしょ」

正論を冷静にぶつけているつもりの真衣だが、柊哉の目には反抗的に映ったようだ。

チッと舌打ちされ、「まったくお前は口答えばかりだな。可愛げがない」と呆れられる。

その後に彼は、うつむき加減に顎に手を添え、眉間に皺を寄せた。

なにかを考えているようだが、怒りをこらえているようにも見え、真衣は気持ちを読み取ろうとその顔を覗き込む。

「怒ったの?」

「そうだな」

同意した彼の口の端が、なぜかニヤリと弧を描く。

「え……?」

柊哉の右手が、真衣の腕を掴んだ。

リビングの白い壁際まで連れていかれ、背を押しあてるように立たされると、顔の横には彼の左腕が突き立てられた。

「私に手を出さない約束も破るの? それとも、口では敵わないから力で勝とうとしてる?」

強気な視線をぶつけていても、真衣の鼓動は五割増しで高鳴っている。

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