ねぇ確信犯、うるさいよ


「待って、ユメちゃんがおれのことを綺麗だって言った?は?どういう意味なの、おれのことすきになってくれたわけ?」


開いた口が塞がらない。うわ、たしかにわたし、結構なことを言ってしまった。


「ちが、ちがくて!髪!髪の毛!色が綺麗なの!」


陽の光をうけて、キラキラと輝くクリーム色。


普段は白とクリーム色の中間みたいな色だけれど、こうやって陽に当たると、透ける。


その細い髪のあいだ、そして、透けた部分から覗く瞳。


青と緑の瞳が、


「あー、髪か。残念、おれ自身のことじゃないのね」


わたしを捉える瞬間が苦手。

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