元カレ社長は元カノ秘書を一途に溺愛する
ずっと想い続けていた人に自分から距離をとることがこんなにもつらいのかと痛みを感じながら杏奈はもう一度窓の外を見た。
窓の外の景色には遠くに山が見えて、昔、瑠衣と一緒に上った富士登山を思い出す。
一緒のサークルで、瑠衣からの告白は富士山の頂上でだったことも思いだす。
まだ登山に慣れていなかった杏奈の登山用のグッズを一緒に買いに行ってくれたり、登山している時も杏奈のペースに合わせて瑠衣はサポートしてくれた。手を差し出されて、その手を握るときにどきどきしながら握り返した思い出と、さっき自分から距離をとって宙に止まった瑠衣の手が重なる。
あの頃とは何もかも変わってしまった・・・。
この状況にどうしたらいいか戸惑いながら杏奈は手帳を握りしめた。
窓の外の景色には遠くに山が見えて、昔、瑠衣と一緒に上った富士登山を思い出す。
一緒のサークルで、瑠衣からの告白は富士山の頂上でだったことも思いだす。
まだ登山に慣れていなかった杏奈の登山用のグッズを一緒に買いに行ってくれたり、登山している時も杏奈のペースに合わせて瑠衣はサポートしてくれた。手を差し出されて、その手を握るときにどきどきしながら握り返した思い出と、さっき自分から距離をとって宙に止まった瑠衣の手が重なる。
あの頃とは何もかも変わってしまった・・・。
この状況にどうしたらいいか戸惑いながら杏奈は手帳を握りしめた。