元カレ社長は元カノ秘書を一途に溺愛する
杏奈の深い深呼吸が終わると、ちょうどエレベーターの扉が開いた。

杏奈はエレベーターを降りるとまっすぐに進み始めた。


たくさん並んだ番号のついた部屋の扉。
『224号室』と書かれた扉の前で杏奈は小さな棚の上にもってきたケーキの箱を置き、扉の横にある消毒で自分の手を入念に消毒した。

消毒を終えると再びケーキの箱を持ち、扉をノックする。

すると中から「はい」と女性の声が聞こえた。

杏奈は自分に魔法をかけるように笑顔をつくり扉を開ける。
「ただいま」

そう言って扉の向こうにいる女性に声をかけると女性は「おかえり」とベッドの上から微笑んだ。
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