壊れる世界と不死身の子
第4話〝薬〟
ベットの上で目の前にいる男‥‥。
そういえば、こいつ名前なんだっけ?
「お前の名前は‥?」
「名前‥か‥‥ないよ。好きなように呼んでよ‥‥。」
「じゃあ、クソ野郎で。」
真顔でそういう緋色。
「ちょっとそれは、きついかなぁ。」
「じゃあ、本当の名前教えろよ。」
「名前か‥‥、名前。」
「ないのか?」
「どーしよー。」
本当に困ってるよこいつ。
「戦争は始まっているのか?」
「戦争?なにそれ?」
「いや、だって人類に攻撃を仕掛けたんじゃないのか?」
「あー、違うよ。あれは、戦争じゃない。嫁探しだよ。」
「は?」
なに言ってんだよ。
「でも、血塗れで‥‥殺してたんじゃ。」
「他の部隊はわからないけど、僕の部隊は殺してないよ。僕の部隊は、緋色みたいに眠らせただけ。」
「てか、なんで眠らせたんだよ。」
「そうそう、ここからが1番重要。まず、悪魔について教えるよ。悪魔には強い奴が12人いて、その強い奴をまとめる者がいるんだけど、その4人が昨日、こう言ったんだ。お前ら全員、人間の結婚相手見つけて結婚しろって。」
「は?」
結構マジな方で、変な声が出た。
「帰る。」
そう言って、立ち上がり部屋から出ようとする。
「どうやって帰るの?」
ギクッ
どうやって帰ろう‥‥‥。
「適当に歩く。」
「‥‥‥笑わせないでよ。バカなの?どれだけ広いと思ってるの?考えなしに行動しない方がいいよ。」
「うるさい!放っておけばいいだろ?!」
「いや、それはできないよ。女の子だし。」
「気持ち悪いんだよ、女、女って‥‥。」
キリキリとした声でそう言う緋色。
シーン
目を大きく開けて、驚いている男。
「でも、緋色って女の子にしては、貧乳だよねー、しかも言葉遣いも男っぽいし、一人称俺だし。」
ニコッ
ブチッ
スッ
ドンッ
緋色が男の顔面に蹴りを入れた。
「死ね!」
「うー、痛い痛い。」
当たった‥‥まさか、当たるとは思ってなかったから、全力で蹴ってしまった。
でも、痛いと言っているが、全くきいてない。
たぶん、わざとだろう‥‥痛いって言う言葉もわざとらしい。
「まぁまぁ、落ち着きなよ。」
「じゃあ、人間界に帰せよ。」
「それは、無理だね。」
「クソが‥‥。」
「口悪いなー、緋色は。」
「名前を呼ぶな。」
「わかったわかった、緋色。」
「わかってねーじゃねーか!」
そういいながら、拳に力を入れる。
「本当に怖いなぁ。」
「うるさい‥‥。」
緋色がむかっと膨れて、そう言った。
「緋色って、可愛いよね。肌白いし、髪サラサラで真っ黒。力もないし、弱くて‥‥‥まるで‥‥」
「まるで‥‥なんだよ。」
「小動物みたい。」
「はぁ?お前‥‥」
すごい顔で緋色が男を睨む。
名前なんだっけ‥‥
「て言うか、そろそろ名前を教えろよ。」
「うーん。名前って言ってもなぁ。」
「なんでもいいから、早くしろ。」
「じゃあ、セトって呼んでよ。」
「わかった。」
数分後
何もできない。
何をしよう。
そういえば、今何時だろうか‥‥そろそろ薬を飲む時間かもしれない。
‥‥‥あれ?薬がない。
ポケットやありそうなところを触って探してみるがどこにもない。
これは‥‥非常にまずい。
下手したら、死ぬかもしれない。
どうしよう。
よし、適当に探しに行こう。
タッ
「どこ行くの?」
「さ‥ん‥‥ぽ。」
「散歩ねぇ、暗くなる前に帰るんだよ。」
少し笑いながらそう言うセト。
馬鹿にしてんのか。
ジロっと見つめる緋色。
「そんなに見つめないでよ。」
ヘラヘラと笑うセト。
うっ
早く薬を探さなきゃ。
ベットの上で目の前にいる男‥‥。
そういえば、こいつ名前なんだっけ?
「お前の名前は‥?」
「名前‥か‥‥ないよ。好きなように呼んでよ‥‥。」
「じゃあ、クソ野郎で。」
真顔でそういう緋色。
「ちょっとそれは、きついかなぁ。」
「じゃあ、本当の名前教えろよ。」
「名前か‥‥、名前。」
「ないのか?」
「どーしよー。」
本当に困ってるよこいつ。
「戦争は始まっているのか?」
「戦争?なにそれ?」
「いや、だって人類に攻撃を仕掛けたんじゃないのか?」
「あー、違うよ。あれは、戦争じゃない。嫁探しだよ。」
「は?」
なに言ってんだよ。
「でも、血塗れで‥‥殺してたんじゃ。」
「他の部隊はわからないけど、僕の部隊は殺してないよ。僕の部隊は、緋色みたいに眠らせただけ。」
「てか、なんで眠らせたんだよ。」
「そうそう、ここからが1番重要。まず、悪魔について教えるよ。悪魔には強い奴が12人いて、その強い奴をまとめる者がいるんだけど、その4人が昨日、こう言ったんだ。お前ら全員、人間の結婚相手見つけて結婚しろって。」
「は?」
結構マジな方で、変な声が出た。
「帰る。」
そう言って、立ち上がり部屋から出ようとする。
「どうやって帰るの?」
ギクッ
どうやって帰ろう‥‥‥。
「適当に歩く。」
「‥‥‥笑わせないでよ。バカなの?どれだけ広いと思ってるの?考えなしに行動しない方がいいよ。」
「うるさい!放っておけばいいだろ?!」
「いや、それはできないよ。女の子だし。」
「気持ち悪いんだよ、女、女って‥‥。」
キリキリとした声でそう言う緋色。
シーン
目を大きく開けて、驚いている男。
「でも、緋色って女の子にしては、貧乳だよねー、しかも言葉遣いも男っぽいし、一人称俺だし。」
ニコッ
ブチッ
スッ
ドンッ
緋色が男の顔面に蹴りを入れた。
「死ね!」
「うー、痛い痛い。」
当たった‥‥まさか、当たるとは思ってなかったから、全力で蹴ってしまった。
でも、痛いと言っているが、全くきいてない。
たぶん、わざとだろう‥‥痛いって言う言葉もわざとらしい。
「まぁまぁ、落ち着きなよ。」
「じゃあ、人間界に帰せよ。」
「それは、無理だね。」
「クソが‥‥。」
「口悪いなー、緋色は。」
「名前を呼ぶな。」
「わかったわかった、緋色。」
「わかってねーじゃねーか!」
そういいながら、拳に力を入れる。
「本当に怖いなぁ。」
「うるさい‥‥。」
緋色がむかっと膨れて、そう言った。
「緋色って、可愛いよね。肌白いし、髪サラサラで真っ黒。力もないし、弱くて‥‥‥まるで‥‥」
「まるで‥‥なんだよ。」
「小動物みたい。」
「はぁ?お前‥‥」
すごい顔で緋色が男を睨む。
名前なんだっけ‥‥
「て言うか、そろそろ名前を教えろよ。」
「うーん。名前って言ってもなぁ。」
「なんでもいいから、早くしろ。」
「じゃあ、セトって呼んでよ。」
「わかった。」
数分後
何もできない。
何をしよう。
そういえば、今何時だろうか‥‥そろそろ薬を飲む時間かもしれない。
‥‥‥あれ?薬がない。
ポケットやありそうなところを触って探してみるがどこにもない。
これは‥‥非常にまずい。
下手したら、死ぬかもしれない。
どうしよう。
よし、適当に探しに行こう。
タッ
「どこ行くの?」
「さ‥ん‥‥ぽ。」
「散歩ねぇ、暗くなる前に帰るんだよ。」
少し笑いながらそう言うセト。
馬鹿にしてんのか。
ジロっと見つめる緋色。
「そんなに見つめないでよ。」
ヘラヘラと笑うセト。
うっ
早く薬を探さなきゃ。