捨てられママのはずが、愛し尽くされています~冷徹社長は極上パパ~
 短い返答ののち、涼さんは私から鳴へ目を向ける。あまりにも反応がそっくりで、もうここまでくるとおもしろい。

 もうあとはふたりに委ようと、立ち上がって台所に向かう。

 台所は事務所スペースと共有スペースのちょうど中間に位置していた。家と考えると変わった作りではある。でも、公私を分けやすくていいと芽衣子は気に入っているようだった。

 ここから共有スペースにいるふたりを覗き見ることは難しくない。手を洗って腕をまくったあとにこっそり振り返ると、まだふたりは見つめ合っていた。

(ご飯のときにはもう少し改善されてるといいんだけど)

 もし厳しそうだったら今度こそ私が間に入ろうと、今はとりあえず夕飯の支度をすることにした。

 それから十五分ほど経っただろうか。

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