捨てられママのはずが、愛し尽くされています~冷徹社長は極上パパ~
「今日はパパも一緒にご飯を食べたいんだって。いい?」

「うん!」

 よしよしともう一度撫でたとき、不意に鳴の身体が浮いた。

「はう」

 涼さんに抱き上げられた鳴が奇妙な声を上げる。

 その抱き方はまるでなっていなかった。親猫が子猫の首の後ろをくわえて運ぶ様に似ている。

「もっと優しく抱っこしないと」

 そう言った私をちらりと見やってから、涼さんは改めて鳴を抱きかかえた。一応今度はちゃんとしているものの、鳴本人は非常に納得いかない顔をしている。

「なるくん、ママとぎゅってしてたんだよ」

「あとにしろ」

「やー!」

 私から引きはがされた鳴がばたばた暴れるも、相手が悪かった。涼さんはものともせずに運んで行ってしまい、あとには私だけがぽつんと残される。

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