捨てられママのはずが、愛し尽くされています~冷徹社長は極上パパ~
 まるでひな鳥のように口を開けられる。最近ひとりで食べることが鳴のブームだったのに、涼さんがいるからか退行してしまったらしい。甘やかしてばかりではだめだとわかりつつ、鳴の口に鳥そぼろご飯を運ぶ。

「ひとりで食べられないのか?」

 そんな私たちの様子を見て涼さんから質問が飛んでくる。

「そんなこともないけど、まだ甘えたいときがあるみたい。……鳴、あーん」

「んー」

「んー、じゃないの。お口開けて」

「あー」

「ん、いい子」

 むぐむぐと口を動かす鳴にせっせとご飯を食べさせる。

「お前は食わないのか」

「鳴に食べさせてからじゃないと」

「母親も大変だな」

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