捨てられママのはずが、愛し尽くされています~冷徹社長は極上パパ~
(三年前だってあーんなんかされなかったのに)

 照れくささを感じながら食べさせてもらう。

 正直に言って、涼さんは人に食べさせるのが下手なようだった。口の端にレンゲげがぶつかって痛い。

 でも、そうしようと思ってくれた気持ちがうれしい。

(こんな一面もあったんだな……)

「恥ずかしいから外ではやらないでね」

「そのときは俺が鳴に食わせる」

「じゃあ、そのうち特訓しよう。涼さんは食べさせるのが下手みたいだから」

「そうか?」

「うん」

 私が素直に食べたのを見ても涼さんの表情は揺らがない。

 特にコメントもなくまた食べさせようとしてきたけれど、その瞬間、がたんと音がした。

「だめでしょ!」

 滅多に騒がない鳴が机を蹴った音だった。

「こら、鳴」

「パパだめ!」

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