捨てられママのはずが、愛し尽くされています~冷徹社長は極上パパ~
「なんだ?」

「だめなの!」

 ぶんぶん首を振った鳴に勢いよく抱き着かれる。そのまま胸に顔を埋められ、いやいやを続けられた。

「なるくんのー!」

「鳴、どうしたの。ご飯中だからいい子にしよ?」

「やー!」

 鳴がここまで騒ぐのは見たことがないと言ってもいい。ちょっと鈍いのかと思うくらいおっとりした子だっただけに、どう対応していいかわからなくなる。

「パパきらい!」

「鳴!」

 聞かなかったふりはできず、少し声を大きくして咎める。

「や!」

 いつもならそれでしゅんとするのに、今日はまだ抵抗したいようだった。

「ごめんね、涼さん。ご機嫌斜めなだけだと思うから……」

「別にいい。鳴からすれば俺は初対面の知らない男だからな。最初から馴染めるとは思っていない」

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