捨てられママのはずが、愛し尽くされています~冷徹社長は極上パパ~
 キスは唇から首筋へ滑っていった。ようやく動いた手が涼さんの胸を押しのけようとするけれど、案の定封じられてしまう。

 その封じ方もずるかった。これまでしてきたように手首でも掴んでくれればいいのに、指を絡めてくる。手のひらと手のひらを密着させながら、熱を移すように鎖骨へのキスを繰り返してきて。

「……っ、ん」

 ちゅ、と濡れた音がして声が漏れる。

「あ、と……付けないで……」

 言ってみるけれど、やっぱり涼さんは聞いてくれなかった。むしろ私のそんな弱い抵抗をおもしろがるように肌を甘噛みしてくる。

「あっ……だ、め……」

 全身に熱が駆け巡って、もっと強い刺激を求めてしまう。ほんの少しのキスですっかり私の身体は支配されてしまっていた。

「ん……っ」

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