捨てられママのはずが、愛し尽くされています~冷徹社長は極上パパ~
 定期的に男性から食事の誘いを受けて夜を過ごし、家まで送ってもらう。楽しかったと告げてまた次の約束をする――。

(どこからどう見てもデートだわ……)

 相手が社長だからまったく考えが至らなかった。この件に関して間違っているのは、どう見ても社長ではなく私の方だ。

「私は仕事の一貫なのかと……」

「だったら残業代を出している」

「……それはそれでちょっとむなしいですね」

 社長の態度が一切変わらないから、変な意味で心に余裕ができてしまった。

 好きだ、という言葉が淡々としていて、そのあとの対応も業務報告のようなものだったからだろう。

「すぐに答えを出せないなら、試用期間を経ても構わない。恋人としてふさわしくないと改めて判断されたなら、そのときは潔く諦めるつもりだ」

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