捨てられママのはずが、愛し尽くされています~冷徹社長は極上パパ~
彼女に出会うまで、家族も含めて他人はどうでもいいものでしかなかった。
会社も変わらない。親から子へ引き継がれていく中で、たまたま父が経営を苦手とし、デザイナーとして現場にいたいと言ったから引き受けただけで。
特に思うこともなくすべきことをしていただけなのに、翠は『ドルチェ』を好きだと言った。憧れのアクセサリーブランドだと顔を輝かせて話す姿を見て、初めて仕事に対する目的を持った気がする。
比喩抜きに、翠と出会ってから世界が鮮やかになった。彼女もきっとそうなのだろうと思っていたのに、それが違っていたと思い知ったのは――結婚式の日だった。
ずき、と胸に痛みが走る。
あれから三年経った。――たった三年しか経っていない。
会社も変わらない。親から子へ引き継がれていく中で、たまたま父が経営を苦手とし、デザイナーとして現場にいたいと言ったから引き受けただけで。
特に思うこともなくすべきことをしていただけなのに、翠は『ドルチェ』を好きだと言った。憧れのアクセサリーブランドだと顔を輝かせて話す姿を見て、初めて仕事に対する目的を持った気がする。
比喩抜きに、翠と出会ってから世界が鮮やかになった。彼女もきっとそうなのだろうと思っていたのに、それが違っていたと思い知ったのは――結婚式の日だった。
ずき、と胸に痛みが走る。
あれから三年経った。――たった三年しか経っていない。