捨てられママのはずが、愛し尽くされています~冷徹社長は極上パパ~

「……あなたもそんなふうに思うことがあるのね」

「お前がいない間はずっとそう思っていた。今は余計にきつい」

「……自業自得でしょ」

 私と涼さんの距離は両手を広げても届かないくらい遠い。

 涼さんではなく、私が距離をとっていたからだった。一度理性を御しきれなかった時点で、もう自分というものを信じられない。

 もしまた気持ちが向いてしまったら、今度はこの人を抱き締めてしまう。

「悪いけど、あなたと一緒に住む気はないの。私たちは夫婦で家族だけど、本当の関係じゃないから」

「……そうか」

 あっさり引かれて逆に驚いてしまう。今までのことを考えれば、もう少し粘られるのかと思っていた。

「少し期待したんだが、まだだめか」

「まだもなにも一生無理だよ」

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