捨てられママのはずが、愛し尽くされています~冷徹社長は極上パパ~
 もし鳴がそういった存在のことを知るとしたら保育園だろう。

 突然のことに頭が真っ白になり、うまく息ができない。

 立て続けに彼の存在を感じさせる事態が続き、背中に冷たいものを感じる。

(この三年間なにもなかったのに。ただの偶然なんて思えない……)

 鳴はまだ私の顔を見つめて指を握っていた。

 その手をもう片方の手で握り、柔らかなぬくもりを感じさせてもらう。

「鳴にぎゅってしてもらったら、ママ元気になっちゃうかも」

「ほんと? なるくん、ぎゅってする!」

 思い切り抱き着かれて顔を擦り付けられる。

 甘えたいとき、いつも鳴はそんなふうにした。今はそんな仕草に私の方が甘やかされている。

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