捨てられママのはずが、愛し尽くされています~冷徹社長は極上パパ~
 家族が揃ったことで遠慮のないシャッター音が一層激しくなったけれど、足が止まりそうになるとぐっと強く肩を抱かれた。

 ――鳴もお前も、ちゃんと守ってやる。

 その言葉通りに涼さんは私たちを守ってくれていた。

 涼さんの車の後ろに別の車が止まる。そこから降りてきた人たちは皆、スーツを着ていた。涼さんが軽く目配せすると、記者たちを押しのけ、しゃがんでいる芽衣子を立ち上がらせてくれる。

「芽衣子……」

「あとにしろ」

 振り返ろうとした私を涼さんがぴしゃりと止めた。

(ごめんね、芽衣子。私が巻き込んだせいで……)

 涼さんが手早く後部座席のジュニアシートに鳴を乗せる。いつもは助手席に座る私も、鳴の隣に座らせてくれようとした。

 けれどその前に、いきなり腕を引っ張られる。

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