捨てられママのはずが、愛し尽くされています~冷徹社長は極上パパ~
「……鳴を安心させる方が先だったな」

 鳴はまだぐすぐす泣いていた。

 改めて隣に乗り込むと、すぐ涼さんが車を走らせてくれる。

 記者たちはもう騒いでいなかった。遠ざかる家を窓から見ていると、先ほど現れたスーツ姿の人たちが記者ひとりひとりになにか話しかけている。

 芽衣子もひとまずは無事なようだった。自分を取り戻したのか、私たちに向かって安心させるように手を振っている。その姿はみるみるうちに小さくなっていった。

 鳴がしゃくりあげながらジュニアシートを降りようともがく。

「めいちゃんは? めいちゃんいないの」

「大丈夫だよ。芽衣子もパパが守ってくれたからね」

「めいちゃん……」

「あとでもしもししよう?」

「うん……」

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