捨てられママのはずが、愛し尽くされています~冷徹社長は極上パパ~
 落ち着かせるように撫でながら、何度も鳴に話しかける。

 ミラー越しに涼さんの視線を感じたけれど、特になにも言ってこない。今は鳴に集中したかったのもあって、少しありがたかった。



 涼さんの車はいかにも豪邸という一軒家の前で止まった。三年前にこんな家を所有していたとは聞いていないから、きっと私と別れたあとで手に入れたものなのだろう。

 泣き疲れてしまったらしい鳴は涼さんに抱き上げられて部屋まで運ばれていった。ふかふかのベッドに横たえさせるところを私も横で見てから、ふたりでリビングへ戻る。

 広い部屋だった。

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