捨てられママのはずが、愛し尽くされています~冷徹社長は極上パパ~
 起きていなかったらなにをする気だ、とは聞かないでもわかっていた本当に三年間欲求を制御しきっていたのか、私が疑問に思うのも仕方がないと思う。

 明らかに悔やんでいる気配を感じ、呆れてしまった。

「コーヒーらけれ我慢すればよかったんれすよ」

 口を掻き回されながら訴えると、するりと指が引き抜かれていった。

 肩で息をしながら、離れていこうとした指を引き寄せて軽く噛み付く。

「翠、痛い」

「少しは反省して」

「反省しなければならないようなことはしていない」

 はむ、とまた耳を甘噛みされて身を縮こまらせる。その状態のまま囁くのが涼さんの悪いところだ。

「お前がかわいいから触りたくなる。それのなにが悪いんだ」

「っ……」

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